RETURN OF ERIC ALEXANDER、こんな風に書くと怒られるかも。でも最近のエリック・アレキザンダーのアルバムに物足りない方もいたと思います。
かくいう僕もその一人です。何故かというと、あの豪快なブローを聴きたいということです。最近のエリック・アレキザンダーのプレイ、良く言えばこなれたプレイ、しかし僕的には少し甘いプレイにみえました。それは制作サイドの意向もあるでしょうが彼本来の姿ではないと思います。
彼のデビュー当時、ファンは彼の太いテナーのブローに魅せられたのだと思います。僕も久しぶりに「テナーの音ってこうだよね」とうなずきながらすぐにファンになりました。クリス・クロスから発売される彼のアルバムに熱い声援を送りました。
今回送られてきたサンプルを聴いた瞬間「エリックが帰ってきた」と手を叩いて喜びたくなってしまいました。最近の不満が消し飛んだプレイでした。ライブレコーディングというかなってもないシチュエーション、メンバーも気心の知れた面々です。
エリックも久しぶりに思う存分ブローしています。こちらの気分も爽快になります。ブローしないエリックなんてワサビ抜きの寿司ですね。
しかも彼の好きなオルガン・ギター・ドラムによるバック、それもワンホーンです。曲目はスタンダードを中心に構成されています。
この日の観客もこの4人のパフォーマンスにかなり興奮気味ですね。1曲目マイク・レドンネのソロの後観客の歓声が聞こえますが、その気持ちもわかる演奏です。
またギターのバーンスタインのソロがいかしてます。淡々としたソロですがフレージングがかっこいいですね。
エリック・アレキザンダーもメンバーに鼓舞されて太いトーンで豪快にブローします。しかも彼独特のフレージングが復活、おもわず頬がゆるんでしまいました。
久しぶりでテナーサックスを堪能しました。是非皆さんも「帰ってきたエリック・アレキザンダー」に拍手を!!
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