ジュリアン・プリースター&ウォルター・ベントン(JULIAN PRIESTER & WALTER BENTON) / OUT OF THIS WORLDのページです
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OUT OF THIS WORLD

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JULIAN PRIESTER & WALTER BENTON / OUT OF THIS WORLD
パーソネル
1-7
Julian Priester(tb) Walter Benton(ts) Charlie Davis(bs) McCoy Tyner(p) Sam Jones(b) Arthur Taylor(ds)
recorded 7/12/1960
8-13
Walter Benton(ts) Freddie Hubbard(tp) Wynton Kelly(p) Paul Chambers(b) Albert Heath(ds) Jimmy Cobb(ds on 9,12)
recorded 9/19,21/1960
トラックス
1
Chi-Chi
2
Blues Stride
3
It Might As WellAs Spring
4
Excursion
5
Spiritsville
6
My Romance
7
Donna's Waltz
8
Out Of This World
9
Walter's Altar
10
Night Movements
11
A Blues Mood
12
Azil
13 Lover Man        


幻のテナー、ウォルター・ベントンが参加した貴重な2in1です。

ウォルター・ベントン(ts)1930年9月9日ロサンジェルス生まれ。
1950年頃からプロとして活動。1953年駐留軍兵士として6ヶ月日本に滞在。50年代末自己のグループでロスで活動。マックス・ローチの「ウイ・インシスト」の吹き込みに参加。リバーサイドに1枚だけリーダー・アルバムを残す。

ジュリアン・プリースター(tb)1935年6月29日シカゴ生まれ。 1954年まで参加したサン・ラのグループが実質的なプロ・デビュー。その後ライオネル・ハンプトン楽団を経てダイナ・ワシントンのバンドに加わる。59年マックス・ローチのグループに参加しリバーサイドに2枚のリーダー・アルバムを残す。70年代はじめハービー・ハンコックのグループ参加。ECMへの吹き込みのほかジョルジュ・グランツやディヴ・ホランドらと共演現在に至る。

たった1枚のリーダー・アルバムを残して消えてしまった幻のテナー、ウォルター・ベントンと豊かなトーンと素晴らしいテクニックでハード・バップを代表するトロンボニストでありながらいまいち人気が高まらないジュリアン・プリースター。

30歳で初リーダー・アルバムを吹き込んだウォルター・ベントンのアイドルはラッキー・トンプソンだったようだ。たしかにトーンはラッキー・トンプソンの影響を感じる。ソロはラッキー・トンプソンよりハード・バップ的だ。作曲の才能もあるようで何曲か提供している。

アイドルがラッキー・トンプソンというのも彼の未来を暗示しているようにジャズのメジャーリーガーになることなく消えてしまったわけだが、そのまま埋もれてしまうには惜しい才能だ。たしかに線が細いところはあるがこれからを予感させるプレイをしている。特にリーダー・アルバムでの張り切ったプレイは印象的だった。

もう一人のジュリアン・プリースターだが2枚あるリバーサイドのアルバムによってハード・バップを代表するトロンボニストとしての評価を得ながらついにそれに見合うだけの活動ができずに今日を迎えてしまった。豊かなトーンと素晴らしいテクニックがありながら結局は器用貧乏的なイメージと70年代以降の非ジャズ的なアルバムが印象を散漫にしている。もう一度純ジャズ的なプレイを聴いてみたい。

さてこのアルバムだがウォルター・ベントンが参加したリバーサイドの2枚のアルバムをカプリングした2in1です。

1〜7はジュリアン・プリースターの「SPIRITSVILLE」8〜13がウォルター・ベントンの「OUT OF THIS WORLD」です。

ジュリアン・プリースターのアルバムは3管編成でなんとなくジャズテットを思わせる雰囲気だ。ジュリアン・プリースターのトロンボーンはよく唄っている。バリトンのチャーリー・デイヴィスはケニー・ドーハムと共演したプレーヤーで彼のプレイも捨てがたい。ウォルター・ベントンはちょっと控えめなプレイだ。それでもオリジナルを3曲提供している。特にタイトルの「SPIRITSVILLE」はアーシーな雰囲気が漂う佳曲だ。マッコイ・タイナーの初々しいピアノも微笑ましい。

後半のウォルター・ベントンのリーダー・アルバムを納めた8〜13だが初のリーダー・アルバムということでウォルター・ベントンの溌剌たるプレイが実に素晴らしい。中身は確かにハード・バップだが漲る若さを感じる。僕はこのウォルター・ベントンのアルバムの方により魅力を感じる。

トーンは確かにラッキー・トンプソンの影響を感じるスムースなものだが、ソロは彼よりモダンだ。また豊かなブルースフィーリングがある。ロリンズともコルトレーンとも違う不思議なプレイが魅力的。13のバラード「LOVER MAN」のプレイも忘れがたい。ベスト・トラックか。

またトランペットのフレディ・ハバードのプレイが素晴らしい。若さを全面 出したきらびやかなプレイだ。どこかブッカー・リトル的な印象もある。ハイ・ノートもびしっと決まっている。

そしてこのアルバムを盛り上げているのがピアノのウイントン・ケリーだ。彼の参加がこのアルバムの価値を高めている。彼のもとで全体に漂うアーシーな雰囲気が高まっている。10の「A BLUES MOOD」なんかはその典型だ。

このアルバムは名盤ではない、でもハード・バップを愛するファンにはわかってもらえる魅力にあふれたアルバムです。そしてこのアルバムで二人のマイナーミュージシャンを心にとどめて欲しい。

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