超×3ぐらいの幻のこのアルバムがなんとCDで戻ってきました。昨年のアナログでの復刻のさいもアットいう間に姿を消してしまった幻盤です。
実はアナログ復刻のおり、僕の分も間に合わす悔しい思いをしました。音源だけは有ったのですが、限定版だけにさすがにこのアルバムをレコメンドできませんでした。それが今回のCD化で皆さんにお届けできる。こんな嬉しいことはありません。
ミハエル・ナウラのこのアルバムはやはりヨーロッパでしか生まれてこない演奏ですね。アメリカとは違ったジャズへのアプローチを感じます。
アルトサックスとヴァイブというフロントラインも珍しいですが、室内楽的な響きとハードバピッシュな雰囲気とが渾然一体となった素晴らしい演奏です。
まず聴いて感じたのは非常に知的な演奏だということです。アップテンポの曲もありますが、バランスのとれた演奏です。かといって頭でっかちで実験的な作品ではありません。5人がとてもスイングしています。
アルトサックスの音は一番肉声に近いといわれていますが、その音とヴァイブの硬質な音との対比がまた一つの聴きどころです。とくにヴァイブがいいですね。ミルト・ジャクソンとは全く違う硬い音、スピーディーなソロと、僕はこのヴァイブが大好きになってしまいました。
リーダーのナウラのピアノは間を活かしたソロがとても印象的でした。
とにかく1曲目からこのアルバムの魅力にとりつかれてしまって、CDが届いた日は一日中このアルバムを聴いてました。CDということで気軽に聴けるのがうれしいです。
なおこのアルバムも今回のプレス分が終了と共に廃盤の予定ですのでお早めにオーダー下さい。
一家に一台、いや一家に一枚必ずコレクトしてほしいアルバムです。
CD ¥2500 SOLD OUT |